「締める」と「絞める」は、どちらも「しめる」と読むため、文章を書く際に漢字の使い分けで迷いやすい言葉です。
基本的には、「締める」は物を固定したり、気持ちや状態を引き締めたりする場合に使い、「絞める」は首などを強く圧迫する場合などに使います。
ただし、実際の用例には迷いやすい表現もあります。この記事では、締めると絞めるの違いを意味から整理し、ネクタイ・帯・財布のひも・首などの具体例を挙げながら、文章を書くときの使い分けを分かりやすく解説します。
締めると絞めるの違いは「固定・引き締め」と「強く圧迫」の違い

「締める」と「絞める」は、どちらも「しめる」と読むため、使い分けに迷いやすい漢字です。基本的には、「締める」は物を固定したり、状態を引き締めたりする場合、「絞める」は首などを強く圧迫したり、ひもなどを強く引いたりする場合に使われます。
締めるは物を固定したり、気持ちや状態を引き締めたりする
「締める」は、物をしっかり固定したり、ゆるんだ状態を引き締めたりするときに使います。
たとえば、「ネクタイを締める」「帯を締める」「ベルトを締める」のように、身につけた物を固定するときに使います。また、「財布のひもを締める」のように無駄な出費を控えることや、「気を引き締める」のように気持ちを集中させることにも使われます。
さらに、「会議を締める」「最後に締めのあいさつをする」のように、物事を終わらせる意味でも使われます。
「締める」は、物を固定する、ゆるみをなくす、気持ちや状態を引き締める、物事を終えるといった意味で幅広く使われるのが特徴です。
絞めるは首などを強く圧迫したり、ひもなどを強く引いたりする
「絞める」は、物を強く引き寄せたり、首などを圧迫したりするときに使われます。
代表的なのが「首を絞める」という表現です。首を強く圧迫して呼吸を妨げる意味で、「絞める」が用いられます。「首を締める」と「絞める」のどちらを使うか迷った場合は、首を強く圧迫する意味なら「絞める」と考えると判断しやすくなります。
また、「ひもで絞める」のように、ひもなどを強く引いて対象を圧迫したり、締めつけたりする場合にも「絞める」が使われます。
締めると絞めるの使い分け方を場面別に解説

「締める」と「絞める」の違いは、実際の用例を見ると判断しやすくなります。特に、身につける物を固定する場合と、首などを圧迫する場合では、使う漢字が異なります。
「ネクタイ・帯・財布のひも」は締めるを使う
ネクタイや帯、ベルトなどを身につけて固定する場合は「締める」を使います。「ネクタイを締める」「帯を締める」「ベルトを締める」などが代表的な表現です。
また、「財布のひもを締める」は、無駄な出費を控えて節約するという意味で使われます。ここでの「締める」は、ひもを締めることから、出費を抑えるという意味に広がった表現です。
「きつくする」という感覚だけで判断すると、「絞める」と迷うことがあります。物を固定したり、ゆるみをなくしたりする場合は「締める」と考えると分かりやすいでしょう。
「首・喉などを圧迫する」ときは絞めるを使う
首や喉などを強く圧迫する場合は、「絞める」を使うのが基本です。代表的な表現が「首を絞める」です。
「首を締める」と「絞める」のどちらを使うか迷った場合、首を強く圧迫する意味なら「絞める」と覚えると分かりやすくなります。「絞める」には、ひもなどを強く引いて対象を圧迫する意味もあります。
ただし、「締める」と「絞める」は、すべての用例を機械的に分けられるわけではありません。「締める」にも、物を強く結んだり、圧迫したりする意味があります。そのため、実際の文章では、定着している表現かどうかも確認することが大切です。
たとえば「首を絞める」は一般的な表記ですが、「首を締める」と書かれる場合もあります。文章を書く際は、意味だけでなく、一般的な用例に合わせて漢字を選ぶと自然な表現になります。
締めると絞めるについてよくある質問
「話を締める」はどのような意味ですか?
「話を締める」は、話し合いや会話などを終わりにまとめるという意味です。「最後に司会者が話を締める」のように使います。ここでは物を固定するのではなく、話や会議を区切って終えるという意味で「締める」を使います。
「締め上げる」と「絞め上げる」はどう違いますか?
一般に「締め上げる」は、強く締めつけることや、厳しく追及することを表します。一方、「絞め上げる」は、強く絞る・圧迫するという意味合いが強い表現です。実際の文章では、何をどのようにするのかによって使い分ける必要があります。
「首をしめる」は「締める」と「絞める」のどちらですか?
首を強く圧迫する意味では、「首を絞める」と表記するのが一般的です。ただし、「締める」にも圧迫する意味があるため、「首を締める」と表記される例もあります。文章では、一般的な用例に合わせて「首を絞める」とするのが分かりやすいでしょう。