マグニチュードと震度の違い

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マグニチュードと震度の違いとは?地震の規模と揺れの大きさを例えでわかりやすく解説

地震が発生した際、ニュースの速報で「マグニチュード」と「震度」の数値を同時に目にするかと思います。これらはどちらも地震の大きさを伝える重要な情報ですが、それぞれの意味や違いを正しく説明できる方は少ないかもしれません。

実は、地震そのものの規模(エネルギー)を表すのがマグニチュードであり、私たちが暮らすそれぞれの場所での揺れの強さを表すのが震度です。

そもそも何が違う?マグニチュードと震度の基本的な違い

マグニチュード(地震の規模)と震度(場所ごとの揺れの強さ)の基本的な違いを比較した分かりやすい解説イラスト(AI生成画像)

地震が発生したとき、ニュースの速報で「マグニチュード」と「震度」という2つの言葉が同時に発表されますよね。これらはどちらも地震の大きさを表す大切な情報ですが、実は全く異なる意味を持っています。まずはそれぞれの言葉が何を意味しているのか、基本的な違いについて分かりやすく整理してみます。

マグニチュード(M)とは?「地震そのものの大きさ・エネルギー」

マグニチュード(M)は、「地震そのものの規模」や「蓄えられたエネルギーの大きさ」を表す数値です。

地震は地下の岩盤がずれることで発生しますが、そのズレの規模そのものを測ったものがマグニチュードにあたります。どれだけ遠く離れた場所で観測しても、1つの地震に対してマグニチュードの数値は「1つだけ」です。

気象庁の速報などで発表されるこの数値は、その地震がどれほど巨大なエネルギーを持っていたのかを報じたものなのです。

震度とは?「私たちが暮らす各地域での揺れの強さ」

一方で震度とは、「私たちが暮らすそれぞれの場所での、実際の揺れの強さ」を表す数値です。

地震の規模が同じでも、震源からの距離やその土地の地盤の強さによって、私たちが感じる揺れの大きさは変わりますよね。そのため、1つの地震であっても観測する場所によって「震度3」や「震度5弱」というように、地域ごとに異なる数値が発表されます。

災害時の防災対策や、被害の状況をいち早く把握するためにとても重要な情報です。

どっちが大きい?数値の決まり方と関係性

「マグニチュードと震度は、どっちが大きい数値になるの?」と疑問に思う方もいるかもしれません。

結論から言うと、この2つは単位も基準も違うため、単純に数値を比較することはできません。マグニチュードが小さくても、震源が近ければ地上の震度は大きくなります。逆に、どんなに巨大なマグニチュードの地震でも、震源が遥か遠くであれば地上の震度は小さくなり、揺れをほとんど感じない場合もあります。

【わかりやすい例え】電球と懐中電灯でイメージする地震の仕組み

電球の明るさをマグニチュード、場所ごとの光の届き方を震度に例えて説明した仕組みのイラスト(AI生成画像)

マグニチュードと震度の違いを言葉だけで理解しようとすると、少しややこしく感じてしまいますよね。そこで、私たちの身の回りにある「電球」や「懐中電灯」をイメージしてみるとわかりやすいです。

光の仕組みに置き換えて考えてみると、地震の規模と実際の揺れの関係性が驚くほどすっきりと分かりますよ。

マグニチュードは「電球の明るさ(ワット数)」

マグニチュード(M)は、例えるなら「電球そのものが持つ光の強さ(ワット数)」です。

40ワットの電球よりも、100ワットの電球の方がたくさんのエネルギーを持っていますし、放つ光も大きくなりますよね。この電球そのもののパワー(watts/ワット)が、地震でいう「マグニチュード」にあたります。

電球のワット数がどこから見ても変わらないのと同じように、地震そのもののエネルギー量を示すマグニチュードも、観測する場所によって変わることはありません

震度は「場所ごとの光の明るさ(照度)」

一方で震度は、「電球に照らされた場所の、実際の明るさ(照度)」に例えることができます。

電球の光が届く机の上がどれくらい明るいか、あるいは部屋の隅がどれくらい薄暗いかという「手元の明るさ」は、場所によってそれぞれ違いますよね。

この「それぞれの場所がどれくらい影響を受けているか」を表す数値が、地震の「震度」です。気象庁が発表する各地の震度情報も、このように「その場所がどれくらい強く揺れたか」を教えてくれています。

知っておきたいマグニチュードと震度の正しい知識

震源の深さや地盤の強さによって、マグニチュードが小さくても震度が大きくなる仕組みを表した断面図イラスト(aI生成画像)

ここまでは、マグニチュードと震度の基本的な意味や違いを例え話で見てきました。ここからは、さらに一歩踏み込んで、日頃の防災対策やニュースの情報をより深く理解するために役立つ「正しい知識」を解説します。一見すると不思議に思える地震の現象も、仕組みを知れば納得のいくものばかりです。

マグニチュードが小さくても震度が大きくなるケース

「マグニチュードが小さい地震だから安心」とは一概に言えないのが、地震の怖いところです。

実は、地震の規模(エネルギー)自体は小さくても、震源が私たちの暮らす地表からとても浅い場所にある場合、その真上の地域では非常に激しい揺れ(大きな震度)を観測することがあります。

また、その土地の「地盤の弱さ」も大きく関係しています。山を削った造成地や、川に近い軟弱な地盤の場所では揺れが増幅されやすいため、周囲に比べて震度が大きくなり、被害が拡大してしまうケースがあるのです。

マグニチュードが「1」増えると地震の規模は何倍になる?

ニュースなどで「マグニチュードが6から7に上がりました」と聞くと、数値が1増えただけなので、あまり差がないように感じるかもしれません。しかし、マグニチュード(M)の数値は、「1増えると地震のエネルギーは約31.6倍」になります

さらに数値が「2」増えると、なんとその規模は1000倍にまで跳ね上がります。つまり、M7の地震はM6の地震の約32回分、M8の地震はM6の地震が1000個同時に起きたほどの凄まじい破壊力を持っているのです。わずか「1」の差が、災害の規模を大きく変えることを覚えておきましょう。

日本の「震度階級」は10段階!海外との基準の違い

私たちが普段使っている「震度」ですが、実は日本独自の基準であることをご存知でしょうか。

気象庁が定めている日本の震度階級は、「震度0」から「震度7」までの10段階に分かれています。「5」と「6」のときだけ「弱」と「強」に細分化されているため、合計で10段階となります。

これに対して、海外の多くの国では「メルカリ震度階級(12段階)」などが使われており、人間の体感だけでなく建物の被害状況を中心に見るなど、基準が異なります。海外の地震情報を見る際は、日本の震度とは基準が違う点に注意が必要です。

マグニチュードと震度についてよくある疑問

マグニチュードから震度を計算(換算)することはできますか?

結論から言うと、マグニチュードの数値だけで特定の地域の震度を正確に換算することはできません。
震度は、地震の規模(マグニチュード)だけでなく、震源からの距離やその場所の地盤の固さによって大きく変化するためです。例えば、同じ「マグニチュード7」の地震であっても、震源が非常に深い場合や誰もいない海底であれば地上の震度は小さくなりますが、都市の真下の浅い場所で発生すれば「震度7」の激しい揺れになるなど、条件によって結果が全く異なります。

マグニチュードの数値には「最大値」の限界があるのですか?

理論上、マグニチュードの計算式そのものに上限はありませんが、地球の岩盤の大きさや硬さには限界があるため、現実的な最大値は「10前後」と考えられています。
これまでに地球上で観測された過去最大の地震は、1960年に南米チリで発生したチリ地震の「マグニチュード9.5」です。日本国内の観測史上最大である2011年の東日本大震災(東北地方太平洋沖地震)は「マグニチュード9.0」でした。

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